サン・ジャックへの道
世の中には二種類の人間がいます。
歩く人と、歩かない人。
歩かない人は、歩くというシンプルな行為が生み出す変化を理解できません。
ぼくも5年前にタバコをやめるまでは、まったく歩かない人でした。
それが今では『歩くの大好き!』街だろうが山だろうが、どんどん歩きます。
そして、歩く事によって、いままでにない気持ちの変化を経験してきました。
歩くことによる心の変化をテーマにしたのが、フランス映画「サン・ジャックへの道」です。
わけありの個性的な人たちが、聖地サンティアゴ(サン・ジャック)まで、1500kmもの巡礼路をひたすら歩くお話です。
さまざまなエピソードを盛り込みながら、この旅に参加した人たちの心の変化を見事に描きます。
そして、世界遺産に登録されている巡礼の道はとても美しく、是非一度は歩いてみたいと思わせます。
でも、完全走破するには二ヶ月かかるんだよね。
調べていたら、実は熊野古道が「サン・ジャックへの道」の舞台であるサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路と姉妹路であることがわかりました。ホノルルと広島が姉妹都市だというのは有名ですが、道にも姉妹ってあるんですね。
ということで、せめて熊野古道を歩こうと、めらめらと情熱を燃やすぼくなのです。