July 02, 2007

サン・ジャックへの道

世の中には二種類の人間がいます。
歩く人と、歩かない人。
歩かない人は、歩くというシンプルな行為が生み出す変化を理解できません。
ぼくも5年前にタバコをやめるまでは、まったく歩かない人でした。
それが今では『歩くの大好き!』街だろうが山だろうが、どんどん歩きます。
そして、歩く事によって、いままでにない気持ちの変化を経験してきました。

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歩くことによる心の変化をテーマにしたのが、フランス映画「サン・ジャックへの道」です。
わけありの個性的な人たちが、聖地サンティアゴ(サン・ジャック)まで、1500kmもの巡礼路をひたすら歩くお話です。
さまざまなエピソードを盛り込みながら、この旅に参加した人たちの心の変化を見事に描きます。
そして、世界遺産に登録されている巡礼の道はとても美しく、是非一度は歩いてみたいと思わせます。
でも、完全走破するには二ヶ月かかるんだよね。

調べていたら、実は熊野古道が「サン・ジャックへの道」の舞台であるサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路と姉妹路であることがわかりました。ホノルルと広島が姉妹都市だというのは有名ですが、道にも姉妹ってあるんですね。

ということで、せめて熊野古道を歩こうと、めらめらと情熱を燃やすぼくなのです。

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June 21, 2007

アポカリプト

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メル・ギブソンとクリント・イーストウッド。
どちらも超B級のアクション映画から名を挙げて、いまや監督としても素晴しい才能を見せています。
前作「パッション」でイエスの処刑までの12時間をリアルに描いて物議をかもしたメル・ギブソンですが、今回の映画は、徹底した娯楽映画。
「アポカリプト」。
ひとりの青年がひたすら森の中を逃げるお話です。
たったそれだけの話ですが、そこはメル・ギブソン監督、まるで「マッドマックス」ばりの迫力を人間の肉体のみを使って見せます。
しかも、いままでだれも思いつかなかった『マヤ帝国』の末期を背景にした物語です。
ロナウジーニョによく似た主人公が敵から逃れようと、密林の中を走り続けます。その躍動感とスリルがたまりません。
ストーリーはシンプルですが、一気に見せます。

「始まりの場所を探そう」という、最後のセリフがとても印象的でした。
ちなみに「アポカリプト」はギリシャ語が語源で「新たな時代」という意味らしいです。

クリント・イーストウッドも、大傑作「許されざる者」ばりのウエスタンをもう一度撮ってくれないかな。

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March 26, 2006

描きまくり

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↑まだ雪の残る八幡高原
はやく上手になるため、自分のスタイルを見つけるためには、とにかくたくさんの絵を描くことが一番と、最近暇を見つけては描きまくっております。
ただ、年度末進行で仕事が忙しく、落ち着いて描くことができないので、なんだか乱暴な絵になってしまう。
『線をちゃんととじない』『ものの形をきちんと捉えない』という、子どもの頃からの悪い癖を直すことができないで、それでも「まあいいか」といい加減にすませてしまうのは、大人としてやっぱりよくない。
仕事が一段落したら、どこか気持ちのいいところに出かけて、おもいっきりゆっくり絵を描くのだ。

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映画「クラッシュ」
この映画はいいよ。映画は脚本であるということを改めて感じさせる作品。
テーマも重く、救われない物語の映画だけど、観終わると不思議にさわやかな気持ちになる。
でも、アカデミー賞を取らなかったら、日本では見向きもされない作品なんだろうな。
機会があったらぜひどうぞ。

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October 11, 2005

三連休

日曜日の波乗りをはさんで、土曜日は「亀は意外と速く泳ぐ」、月曜日は「チャーリーとチョコレート工場」を観賞。
土曜日の映画は、波乗り前の心を落ち着かせるために脱力系。
日曜日の映画は、波乗り後の体を癒すために、ファンタジー系。

脱力系スパイ映画「亀は意外と速く泳ぐ」
アイデア、演出もさることながら、この映画は、出演者のキャラクターと演技力で持っているような感じ。
主演の上野樹里のゆるゆるさがとても可愛い。
同じ監督(三木聡)の『イン・ザ・プール』、見逃してしまって残念。

「チャーリーとチョコレート工場」
ティム・バートンって、どんな頭の構造をしているのだろうか。
思いもよらない想像力にただただ感心するばかり。
ほんとに才能のある人なんだなあと思う。
主演のジョニー・デップも「ただの男前だと思ったら、大違いだぞ」って感じです。
終始ワクワクしっぱなし。楽しい映画だった。
無性にチョコレートが食べたくなって、帰りにコンビニで買ってしまった。

さて、日曜日のサーフィン。
多少、風があったものの、腰から胸の波。
おもいっきり楽しんできました。
S藤は、風とリーフに悩まされて、アウトに出れず、泣きべそ顔。
それでも何本か乗れたようで、帰りは上機嫌。
久しぶりに、日が沈む直前まで海に浸かってました。ヘロヘロ
でも、喫煙していたころから比べると、歳は取ったけど、ずいぶん楽になったような気がする。
この歳でも、肉体は進化するみたい。

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October 07, 2005

ステップ・イントゥ・リキッド

sutep_into波乗りを再開して、やたらとサーフィン関係のDVDを観るようになった。
この映画は、2回目のレンタル。DVDを買おうかと思っている。

名作「エンドレス・サマー」のブルース・ブラウンの息子、 デイナ・ブラウン が監督したサーフムービー「ステップ・イントゥ・リキッド」。

冒頭にクレジットされる言葉。
「スペシャル・エフェクト(特種効果)は使用していない」
「スタントマンは使っていない」
そして、
見たこともない!

確かに、想像を超える大波、湖で風波でサーフィンする人たち、巨大船の波でサーフィンする人たち、極寒のアイルランドでのサーフィン、体にハンディーキャップを持つ人のサーフィン、30年、毎日欠かさずサーフィンしているおじさん。などなど、見たこともない映像が次々登場する。
いずれも、共通して言えるのは、楽しむためには、苦労も命をも惜しまないサーフジャンキーたちのクレイージーさ。

そして、登場するサーファーがすごい。ジェリー・ロペスを筆頭に、ケリ−・スレーター、マロイ三兄弟、ロブ・マチャドなど。それに、クレージーな無名の人々。
どれも、めちゃくちゃ楽しそうにサーフィンしている。
サーフィンというスポーツは、人を心からハッピーにするんだなと思う。

「波が大きいとか小さいとかは関係ない、要は、どれだけ楽しむかってことさ」
「一度でも波に乗った人間は、一生サーフィンから離れられないよ」
ほんと、言えてる…

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September 30, 2005

ラベンダーの咲く庭で

ravender東京から帰った次の日の土曜は、サーフィンに出かけたので、さすがに日曜日はのんびりすることにした。
でも、とにかく家にいることが苦手なぼくは、朝から映画館へ。
シネツィンにて、イギリス映画「ラベンダーの咲く庭で」を観る。
物語は、海辺で暮らす年老いた姉妹のもとに、なにかの事故で海岸に流れ着いた青年。
その青年が、老姉妹の生活や心の中に変化をもたらしていく…といった内容だが、おそらく製作者の意図であると思うが、
なぜ、老姉妹が海辺で暮らしているのか、どんな過去があるのか、流れ着いた青年は、どんな事故にあったのか、などは、いっさい語られない。
とにかく、そういう状況なのだから仕方ないでしょう。という感じ。
それでも、この映画に深みを与えているのは、二人の名女優?怪女優?ジュデイ・ディンチとマギー・スミスの演技によるものだろう。

映画を観終わって、久しぶりに「サンカレー」でチキンカツカレー。揚げ物を控えていたので、一年以上食べてない。
美味しいなあ… と思っていたら、突然、気持ち悪くなってしまった。ひさびさで、ちょっと刺激が強かったかな?
昼食後、強烈な睡魔に襲われる。やはり疲れているみたいっす。
早々に帰宅してお昼寝。
気持ちいい昼寝でした。復っ活ーーー!!

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July 21, 2005

モーターサイクル・ダイアリーズ

前から観たいと思っていた映画だけど、先日、久しぶりにTSUTAYAに行ったら、並んでいたのでレンタルした。
ああ、もっと早く観るべきだった。いや、劇場で観るべきだった。

チェ・ゲバラが、キューバ革命に参加する前のまだ医学生だったころ、親友とともに南米大陸を1台モーターサイクルで縦断の旅にでる。
アルゼンチンからチリ、ペルーを経てベネズエラへ。最初は、単なる好奇心による冒険旅行であったが、旅の途中に出会う人々の悲惨な現状を知り、抑圧された人たちに対する連帯を強めていく。特にハンセン氏病患者たちとの触れ合いの中に、後年、民衆の中にある革命家としての「チェ・ゲバラ」の姿を見る事ができる。
この映画は、ゲバラを社会主義者としての政治的な立場では捉えないで、本を読む、旅をする、そういったことが想像力を育て、他を思いやる気持ちを育む。という、ヒューマニズム的な立場で捉えているように思う。
昔、尊敬する牧師が、
「思いやりというのは想像力なんです」
「そして、想像力を鍛えるために、たくさん本を読んで、たくさんの人とコミュニケーションするのです」
と言われたのを思い出す。

それにしても、南米大陸のなんと美しいことか。アンデス山脈、アマゾン、そしてマチュピチュなど、トレッカーなら一度は歩いてみたいところばかり。あらためて南米大陸の奥の深さを感じる。

ゲバラが、自分の子どもに宛てた手紙から
『世界のどこかで誰かが不正な目にあっていたら、いつもそれを感じることができるようになりなさい』
いい映画です。必見。
チャオ!アミーゴ

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July 02, 2005

バットマン ビギンズ

batmanいままで、何度となく裏切られてきたけど、独特の美術が好きで、公開されると映画館に足を向けてしまう『バットマン』シリーズ。
今回は違う。ダークでクールで面白い。ぼくはシリーズ一番の出来だと思う。
なんといっても脇役が凄い。
マイケル・ケインとモーガン・フリーマン、この2人の老人が、めちゃくちゃかっこいい。それに、キレ役を演じたら世界一のゲイリー・オールドマンが、悪役と思いきや人のいい正義感溢れる警官役で出演している。これには、不覚にもまったく気が付かなかった。あとで、解説を読んで「え?そうだったの」と気が付いた次第。やはりこの役者は凄いなあ。
そして、それぞれの登場人物のセリフが洒落ててかっこいいのだ。
バットマン役のクリスチャン・ベイルも、こんなにすごい役者たちを相手に、これまでにないクールなバットマンになっていた。しかも、この人『マニシスト』という映画で役づくりのため30キロの減量をやってのけた人。それが、バットマンでは鍛えられた筋肉披露してくれる。まったく、あちらの俳優って、やることがはんぱじゃないよね。プロ意識に日本と大きな差があるように思う。
で、話題のわれらが渡辺謙。登場時間は短いけど、存在感はあった。でも、どうなんだろう?この扱い。

こうしてみると、今回のバットマンは、かなりマニアックでしぶい俳優たちが、楽しんで作った映画という感じがする。
脚本もしっかりしているし、映像も美しい。もちろん、アクションシーンは迫力満天。
必見のヒーロームービー。劇場でどうぞ。

恋人のレイチェルがバットマンのブルースに言う言葉。(レイチェル役のケイティ・ホームズが可愛いよー)
「何を考えるかではなく、どう行動するかが大切なのよ」
高校生時代、ベトナム反戦について口から泡を飛ばして論議していた頃、こんなことよく言ってたわ。

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May 28, 2005

ミリオンダラー・ベイビー

md-baby『ミリオンダラー・ベイビー』を観た。
前から日本での公開を待ちかねていたので、公開初日にさっそくスカラ座へ。
アカデミー賞で、主演女優、助演男優、監督、作品賞の主要4部門を制覇した、クリント・イーストウッド監督の最新作。
この映画は、なんといってもヒラリー・スワンクがいい。主演女優賞も当然でしょう。
前半、ボクシングジムのシーンでは、いつも画面の片隅でおどおどしながら練習する彼女の姿ある。これがなんともいえず愛らしくていい。
そして、だんだんと画面の中央に出てくる頃には、肉体が軽やかに、そして力強く躍動する。圧倒的な強さを見せつけるマギー・フィッツジェラルド(ヒラリー・スワンク)。
しかし、その躍動する肉体を見せつけられているがゆえに、後半になると、そのボクシングシーンが観ている者にボディーブローのように効いてくる。
前半の動に対して、後半は一転して静。
マギーと老トレーナー、フランキー・ダン(クリント・イーストウッド)の心の交流が淡々と丁寧に描かれていく。
このあたりの演出がさすがクリント・イーストウッド。ほんとうにうまい。
どうして!?と思うくらい、救いようのない物語であるが、なぜか観終わるとかすかな希望を感じる。
それにしても、クリント・イーストウッドは今年でで75歳になるという歳にもかかわらず老いてなお、演出、演技ともに素晴らしい。
ぼくら、まだまだヒヨッコ。学ぶべきことはまだ沢山ある。

ジムに住み込んで雑用係をやっているダンの親友、スクラップ(モーガン・フリーマン)のセリフ。

「誰でも一度は負ける。それからどうするかだ」

いだずらに涙を流させようとする演出もなく、ただ、いろんなエピソードを丁寧に描くことで、人と人の絆の大切さを訴えた心に染みるいい映画です。

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May 23, 2005

イタリアンな休日?

トスカーナの休日日曜日は恐羅漢に登ろうと思っていたが、朝からの雨でやむなく断念。
やることがなくなったので映画を調べたら、シネツインで『トスカーナの休日』を上映してるではないか。
しかも、朝一回限りの800円。この映画はレンタルDVDで一度観ているけど、劇場で800円ならもう一度観ておこうと急いで家を飛び出した。
キャラクターの造形がいかにもアメリか映画っぽいけど、イタリアらしいスローな感じが、観ていてとても心地いい。
登場してくる人々は、パパ、ママ、おばあちゃん、少女、プレーボーイ、みんなみんな愛すべきイタリアン。その温かい眼差しが、観ているものをやわらかく包んでくれるような作品。
主役のダイアン・レインがかっこいい。20年以上前の『ストリート・オブ・ファイヤー』のときもかっこよかったけど、年齢を重ねて増々いい女になた感じ。
それに、映画に登場する料理が美味しそうで、お腹がグーグーだった。
ぼくはまだイタリアには行ったことがないので、とても行きたくなってしまった。
最後には粋なラストシーンが用意されている。まだ観てない人はぜひどうぞ。

映画を観た後、三越で「イタリアン・フェアー」をやっているということで覗いてみる。
美味しそうなものがあれば買って帰ろうと思ったけど、いまいち食指が動かない。期待外れ。
時間をつぶせなかったので、「広島現代美術館」へ。
『新・公募展』という新鋭アーティストの公募作品が展示されていたが、どれも退屈な作品ばかりでつまらない。現代美術ってこんなものなの?

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↑ランチで食べたアソートサンドイッチ

そのまま駅前まで歩いて、おなじみジュンクドウへ。ここはいいなあ、なぜだかホッとするよ。
しばらくハワイ関連の本などを立ち読みして、雑誌『旅』が礼文島の特集だったので購入。いつか歩いてみたい島。
いやーきょうはよく歩いた。
横川→シネツイン→現代美術館→広島駅前、全部歩いて廻ったのでした。


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