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2018年4月

2018年4月10日 (火)

徒然エッセイ 第12話 すこぶる元気! 超高齢女性大御所作家

徒然エッセイ 第12話 すこぶる元気! 超高齢「女流大御所作家」

 

気のせいなのか、超高齢の女性作家がすこぶるお元気で、感服するばかりだ。日本人の平均寿命は女性が男性より六歳以上長生きなので、当然の帰結なのか。シェークスピアのハムレットをもじれば「強きものよ、汝の名は大御所女流作家なり」か。

 

<佐藤愛子さん>

二〇一七年の年間通してのベストセラー本は佐藤愛子さんの「90歳何がめでたい」。「活字離れ」が囁かれる中、百万部を軽く超えたのだから驚きだ。佐藤さん自身は本のタイトルよりも年長の九四歳。「年なんてもはやたいした問題ではない」と言い切る。エッセイは年齢を全く感じさせない。小気味よく世相を斬っているのが逞しい。

 

<瀬戸内寂聴さん>

瀬戸内寂聴さんが二〇一七年度朝日賞に輝いた。瀬戸内さんは、一八年五月一五日で九六歳に。四百以上の著作があるとか。「長く生きるとは思っていませんでした。賞を頂き『また、生きなきゃならないかな』と思っています」(朝日新聞二月一日)。

「いつ死んでもいい」とは口にされながら、最近も長編小説「いのち」を上梓した。大病を乗り越え、老いと向き合い、女の命を見つめる自伝的小説だ。

瀬戸内さんの秘書・瀬尾まなほさんが「おちゃめに100歳!寂聴さん」を出版したが、寂聴さん、百歳のハードルのクリアは難しくなさそうだ。

 

<橋田壽賀子さん>
 
橋田壽賀子さん。九十二歳。脚本家。一昔前だが「おしん」はあまりに有名、最近では「安楽死で死なせてください」を出版。「もう書きたいものがなくなった」とおっしゃっても「渡る世間は鬼ばかり」のワタオニファンは次作を待っている。

 

<曽野綾子さん>

 曽野綾子さん。八十六歳。作家、保守派の論客として「世論」を気にせず、堂々と「自論」を展開してきた。近年、静かだと思っていたら、作家で夫の三浦朱門さんを自宅で介護していた。三浦さんが九十一歳で亡くなると「夫の後始末」を出版、すさまじい介護の闘いを克明に綴っている。「夫が先でよかった」は最高の愛の表現か。「この世を辞退する覚悟で品位ある生き方を説く」として「人生の引き際」も出版した。

 

<黒柳徹子さん>

 少しジャンルは異なるが黒柳徹子さん。八十四歳。司会者、タレント、エッセイスト・・。「徹子の部屋」はテレビ朝日の前身の「日本教育テレビ」(NET)時代の一九七六年から四十年以上続くウルトラ超長寿トーク番組。放送一万回を超え、記録更新中。お元気な徹子さんの巧みなインタビューなくしてできない記録だ。

 

<塩野七生さん>

塩野七生さん。長編大作「ローマ人の物語」全十五巻に続き、「ギリシャ人の物語」全三巻が完結した。少しお若く?八十歳。大作の間も旺盛な執筆を続け、「逆襲される文明」で、ローマから見た視点で日本社会に鋭くえぐっている。

 

<阿川佐和子さん>

 こんな超大御所に比べると超ロングセラー「聞く力」の阿川佐和子さん(六四)などはまだまだ「お若い」。ただ、もの静な中に揺るがない芯を見える。

 

<五木寛之さん>

さて男性では誰?五木寛之さんが健在。八十五歳。近作は「健康という病」「孤独のすすめ」という一見重たそうなタイトル。五木流で生きるエネルギーを与えてくれる。ほかに男性作家は?と作家一覧をチェックした。この人は?と思う人は、八十歳前に亡くなっている人が多い。また、存命中でも書き続けていない人が多い。保守の論客は七八歳で自死してしまった。

 

「嗚呼(あァ)弱きもの、汝の名は男どもたちよ」

 超高齢女性大御所作家に共通するのは「思うところを容赦なく書いており、世間におもねることがない。それが精神衛生上、元気の源なのか」。いやいや長い人生の中で悩みを乗り越え、自らを鍛錬してきたたからこそ、心身ともに強靭でいられるのか・・。

平均寿命も健康寿命も女性の方が男性より長く、生命力が強いことは統計が証明する。「嗚呼(あァ)弱きもの、汝の名は男どもたちよ」か。シェークスピアの「ハムレット」の裏返しである。

                              (自由待夢)

                   リベラルタイム2018年5月号より

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 イラスト・山下一徳

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2018年4月 4日 (水)

徒然エッセイ 第11話 ハスの葉理論と皇太子妃殿下雅子さま

徒然エッセイ 第11話 ハスの葉理論と妃殿下・雅子さま

 

竹下登元首相、と言っても若い人たちは知らないようだ。「昭和最後、平成最初の総理大臣」「消費税を導入した総理」と言っても無理らしい。「タレントDAIGOのおじいちゃん」と言うと、「知ってるッ」という反応になる。無理もない、あれから三十年が経過し、「平成」も残り一年で終わろうとしている。

 

<池に浮いたハスの葉>

竹下さんが好んだ謎解き話がある。

「池にハスの葉が浮いています。ハスの葉は毎日毎日、倍々に広がります。今、池の半分が葉で覆われています。ここまで広がるのに二十九日かかりました。ハスの葉が池全体を覆うまで、あと何日かかるでしょうか」。

「二十九日で半分だから、あと二十九日かな」とか「いや、二十九の二乗かな」・・・。聞かれた相手が答えに窮していると、竹下さんは「わからんかなぁ」。そして「正解は残り一日だけなんだわ」と得意そうに笑っていた。

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<地球環境保全ブラジル会議>

竹下さんは、親しい人にはもう一歩踏み込んで極秘情報を話していた。

「わしがブラジルでの国連の地球環境保全会議に出席した時の演説に、このハスの葉の話が出てくるんだよ。その草稿を書いたのは誰だと思うかね。今の皇太子妃殿下雅子さま、当時は外務省職員の小和田雅子さんだよ。実にすばらしい原稿を書いていただいた。会議でわしはそのまま読み上げただけよ。やはり、妃殿下は聡明でいらっしゃるね・・・・」。

ハスの葉理論は環境問題の専門家は別として、一般には知られてはいない。竹下元首相も当時、演説草稿を見て初めて知ったようだ。それでやや勇み足までして本来秘密である草稿の執筆者にまで触れて雅子さまの才媛ぶりを印象つけようとしたのだろう。

「ハスの葉はまだ、池の半分を覆っているだけと安心していると、一夜にして池全体を覆ってしまう。地球環境汚染も同じで、早急な対策が必要」というのがハスの葉理論。

「地球の半分が温室効果ガスで覆われているだけとタカをくくっていると、すぐに地球全体に悪影響が出る」と警鐘を鳴らしているのだ。

<トランプの嗚呼>

昨年、トランプ米大統領が「パリ協定」からの離脱を表明した。パリ協定は地球温暖化対策を定めた国際協定だ。二〇一五年のCOP21(第二十一回気候変動枠組条約締約国会議、パリ開催)で採択されたのでパリ協定と言われる。パリ会議には中国の習近平国家主席、ロシアのプーチン大統領、日本からは安倍首相、ヨーロッパからはほとんどの首相が出席、最終局面まで抵抗していたインドも賛同したため、開発途上国も賛成して、世界中のほとんどの国によって採択された。

このパリ協定のルーツであるCOPは一九九二年六月にブラジルで開かれた気候変動に関する枠組み条約(UNFCCC)の会議から生まれ、九五年以来毎年開催されている。言わばブラジル会議は地球環境保全に関する原点ともいうべき重要な意義を有する。

 そのブラジル会議で日本政府代表として演説したのが竹下元首相で、その演説の中に「ハスの葉理論」が登場するのだ。

CO2など大気中の温室効果ガスの増加により地球が温暖化すると、氷山が解け出して海面水位が上昇、海抜ゼロメートル地帯が水没したり、海水温の上昇で生態系が破壊される。調査によれば地球全体の平均温度は二〇一五年が観測以来の最も高くなった。地球がどんどん「暑い惑星」に変化している。これら人類共通の悪影響を温室効果ガスの排出抑制などにより事前防止しなければならない、というのがパリ協定という国際合意だ。すでに国連加盟の大半の国が賛同、批准している。

<アメリカファーストとは・・・>

こんな歴史と事実を知らないのか「アメリカファースト」だけを唱え、「地球の事なんか知るもんか」とパリ協定からの離脱表明したのがトランプ米大統領。中国、ロシアも含めた国際社会から軽蔑されている。

嗚呼(あァ)というしかない。                 自由待夢

「リベラルタイム」2018年4月号より

                     イラスト・山下一徳

                     写真・ハスの葉

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徒然エッセイ 第10話 元号「平成」秘話

徒然エッセイ 第10話 元号「平成」秘話

 

<「平成」とアルファベットSとHのトリック>

第9話を受ける形で、元号「平成」を巡る秘話を紹介しよう。「平成」決定の際、最終案に残ったのは他に「正化」と「修文」だったことは公表されている。二案ともイニシャルは「S」、「平成」だけが「H」だった。

実は、一九八九年一月七日、昭和天皇が崩御され、新しい天皇が即位され、「平成」の元号を決定する手続きの途中過程で、小渕恵三官房長官が衆参両院正副議長に見解を求めて面談した際にこんなことを口にした。

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「明治、大正、昭和の頭文字はM,T,Sですね。これらと(新しい元号が)ダブるとまずいという人もいますが、一応、S(が頭文字の「正化」「修文」)も二案入れました」。

官公庁の窓口で住民票をもらう際などに、イニシャルが使われる。銀行でもそうだ。官房長官は「また(昭和の次も)、Sだと国民生活への混乱が生じる」と言外に臭わしたのだ。

何のことはない。誘導である。「平成」が本命で、昭和の「S」と重なる「正化」「修文」はもともと“当て馬”だったのだ。

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<「内平外成」「地平天成」>

 もう一つの秘話は「平成」の考案者。平成の典拠は中国の古典「史記」の「内平外成」と「書経」の「地平天成」と公表された。ただ、何人かの漢学、国史学、思想史の専門家は「その道の権威と言われる学者が異なる文献(典拠)を複数示し、『どちらから採用するか、両方を使うかお任せしまう』と言うだろうか」と首をかしげる。政府発表では時代的には「書経」より後代の「史記」を先に紹介しているのも疑問点だ。鎌田正・東京教育大名誉教授(当時)は「史記から引いたのは東洋史の学者、書経は漢学者でしょう」と分析し、考案者が別々な複数の学者だという考えを示唆した。


 

<山本達郎>

平成決定直後に読売新聞が「新元号・平成の考案者は山本達郎・東大名誉教授(東洋史)」

と報じた。長い年月の間、極秘にされてきたが、当時の元号問題担当の内閣内政審議室長・的場順三氏は二十七年後に著書で「山本氏が考案者」と認めた。
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<安岡正篤氏がもう一人の考案者?>

 一方で、こんな秘話もある。昭和五十七年に中曽根康弘氏が首相に就任し、初の日米首脳会談に臨む前に陽明学者の安岡正篤氏と築地の料亭で会食した。安岡氏は玉音放送(第二次大戦の終戦の詔書)の草稿に朱を入れたことで有名な学者だ。歴代総理の帝王学の師でもある。

安岡氏は中曽根首相との会談の後、「中曽根はよくわかっておる。内部を治めようとして外交に臨むは政治の本末転倒。『内平らかにして外なる』という言葉がある」と評した。まさに「平成」のである「史記」の言葉だ。これは昭和天皇が崩御される七年も前のことである。典拠が二つなら、考案者も二人ではないか?「考案者は一人が山本達郎氏、もう一人は安岡氏ではないか」という疑念が消えないのは、こんな秘話があるからだ。

 

<「平成」は天皇崩御の前年秋に極秘内定していた>

政府は天皇崩御後に学者に考案を委嘱する建前に立ちつつ「物故者の案は使わない」という矛盾に悩んでいた。

しかし、実際は崩御の三か月前、昭和天皇の「吐血、容体急変」(昭和六十三年九月十九日)の翌日、新元号が竹下登首相の裁断で「再確認」されている。当時の官房長官、副長官、内閣内政審議室長らの会議がもたれている事実があるのだ。

昭和天皇はさらに一年前の昭和六十二年九月二十二日に手術を受けられた。発表は「膵臓疾患」、実際は十二指腸乳頭周囲腫瘍、がん告知はされなかった。「玉体」にメスが入ったのは歴史上初めてだ。

当時は、任期満了による自民党総裁選が迫っていた。中曽根裁定で次期総裁に竹下登幹

事長が決まったが、首相指名は十一月。竹下氏はその過程で中曽根首相に「万一の際は総理にその職にあたってもらいたい」と訴えた。重要事態を抱えた政権移行期の「万一」を懸念していたのだ。竹下内閣では「陛下の万一」が最重要課題、中曽根内閣の藤森昭一官房副長官が竹下内閣では宮内庁長官に就任していることがそれを雄弁に物語っている。小渕官房長官は「後藤田正晴前長官から天皇陛下に関わる問題など多くを引き継いだ」と後に語っている。

 竹下首相が中曽根氏からの継承を受け、自らも私淑していた安岡氏の案に惹かれ、天皇崩御時に安岡氏が没していたため、山本達郎氏の案と典拠を二つにした、と考えても全く不思議でない。極めてデリケートな秘話ゆえに政府は今も「ノーコメント」を続けている。

                                                 (自由待夢)

Heisei                                          「リベラルタイム」2018年3月号より

                                   イラスト・山下一徳

                      写真①新元号「平成」の閣議決定に署名される新天皇

                         ②「平成」の考案者の山本達郎氏

                         ③「影の考案者」とされ安岡正篤氏

                         ④当時の小渕恵三官房長官が私(筆者)書いて

                           くれた書。

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2018年4月 3日 (火)

徒然エッセイ 第9話  平成30年 「平穏に成る?}

徒然エッセイ 第9話  「平成」三十年、「平穏に成る?」

 

 「平成三十年」、節目の年だ。天皇陛下の退位の日程が二〇一九年四月三十日と決まり、翌日に皇太子が新天皇に即位される。あと一年で「平成」時代が終わることになる。

 

<7日間だけの昭和64年>

「平成」は事実上、丸三十年間で幕を閉じる。平成元年(一九八九年)に時計の針を戻してみよう。昭和六四年はわずか七日間だけで終わった。前年秋から病に伏されていた天皇陛下(昭和天皇)は百十一日間の闘病の末、一月七日早朝、崩御された。八十七歳八か月で歴代天皇として最長寿、天皇在位期間も六十二年十四日で最長だった。現天皇が即位され、「平成」という新元号が決まり、翌日から施行された。

 

<歴史年表に刻まれる平成元年> 

平成元年は名実ともに歴史的な年だった。年初の天皇崩御、新天皇即位、改元のほかにも余りに多くのことがあった。

この年四月一日から初めて日本に消費税が導入された。税率は三%、国民はスーパーのレジ、財布の中で、一円玉の意味=税を肌で感じる毎日が始まった。戦後税制の課題だった直間比率の是正、長期的には高齢化社会への社会保障財源の確保が目的だった。「一般消費税」(大平正芳内閣)「売上税」(中曽根康弘内閣)「国民福祉税」(細川護煕内閣)と歴代政権が挫折を重ねた上での「消費税」。その導入に政治生命を賭けた竹下登首相は、前年から政官界を揺るがしてきたリクルート事件で、消費税の導入と引き換えに退陣した。

 

<女性が政治の激動に関与した>

バトンを継いだ宇野宗佑首相は就任直後に女性スキャンダルが表面化して、夏の参院選で歴史的大惨敗。振り子の原理で社会党が大勝利し、土井たか子社会党委員長が「山が動いた」と大見えを切ったように「土井マドンナ現象」で「土井チルドレン」が大量誕生した。宇野内閣は二か月余で倒れ、「初めて女性が政治を鳴動させた」と論評された。本来第二院の参院の与野党逆転は憲法では優位性が定められている衆院よりも、その後、日本政治に長く影響力を与えた。

 

<ヤルタからマルタまで>

国際的には、民主化を求める中国の若者が北京の天安門広場で軍の戦車に蹴散らされた天安門事件、そして、戦後長らく東西ドイツが高い壁で分断されていたベルリンの壁の崩壊、それによる米ソ超大国を首領とした東西冷戦構造の終焉・・・と戦後の世界史年表に刻まれる年となった。東西冷戦は、第二次世界大戦の終了と戦後の国際支配を密約した「ヤルタ会談」(一九四五年) から始まり、地中海のマルタ島での米ブッシュ大統領(父)とソ連のゴルバチョフ書記長による米ソ首脳会談(一九八九年)で終焉したので、「冷戦はヤルタに始まり、マルタで終わった」と言われた。

 

<バブルのピーク>>

「昭和の歌姫」と言われた歌謡界の女王の美空ひばりが亡くなったのもこの年だった。

暮の東京証券取引所の大納会で三万八千九百十五円と今も破られていない株価の最高値を記録。年明けの大発会から値を下げ始め、バブル崩壊の前兆だった。

「昭和」は戦争と経済成長時代、「平成」は激動で幕開けし、大災害とITの時代だったと言えようか。

 

<平成30年という年>

今年、平成三〇年はどんな年か・・。実は米、中、日、独、仏、韓国など主要国のリーダーを選ぶ選挙がない。国際政治に大きな影響力を持つ主要大国でこんなに選挙がない年も珍しい。三月にロシア大統領選があるが、プーチン再選は織り込み済み。十一月の米議会中間選挙は「大統領の与党が後退する」のが長年のトレンドだ。国内では自民党総裁選があるが、「想定外」がありうるか・・・。世界中、予定調和の一年になるのか、予測できないシナリオが待っているのか・・・?

「北朝鮮」だけは、誰も予測できない。金正恩の元日メッセージで南北融和の機運が生まれ始めているが、韓国、アメリカ、中国、日本らはどう動くのか。政権内部で解任劇が相次ぐトランプ米大統領は、北への「力」は「圧力」なのか「軍事力」なのか?11月の中間選挙のためなら、何でもやらかしそうで、相変わらず危うさが付きまとう。

昨年の金正恩とトランプのブラフ合戦が過ぎて、ディールが始まっているが、行きつく先は当人たちも分からない以上、誰も予測不能だろう。

 

<憲法の年になるのか?>

今年は戦後初めて「憲法改正」が政治日程に上ってくる。自民党は改憲案をまとめ、公明党や維新との調整で、最低限のコンセンサスで合意し、国会での発議→国民投票まで進むのか?瀬踏みだけが続いて本番は来年に先送りとなるのか?

来年、二〇一九年は天皇の退位、即位、改元のほか、統一地方選挙、参院選、消費税の一〇%上げが控えている。ラグビーのワールドカップも日本で開催される。2020東京オリンピックが刻々と迫ってくる。ここに憲法改正の国民投票が入り込めば、重要日程がラッシュのように続く。

 

<平穏に終わるか「平成」時代>

幕開けが激動だった「平成」、「平穏な年にな(成)る」(平成)なのか、終幕も激動なのか、さて・・・。

                             (自由待夢)

                   「リベラルタイム」2018年2月号より

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   イラスト・山下一徳

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